5月26日(金)、人権学習コンサートがありました。
歌ってくださったのは、養護学校出身の先生と、その保護者のユニット「丘につづく径(みち)」さんです。
最初に、養護学校の説明がありました。
普段はなかなか触れることのない、養護学校の施設や設備、そこで学んでいる子どもたちの話を紹介してくださいました。
次に、子どもたちにもよく歌っている曲を披露してくださいました。
『野に咲く花のように』『指きり』『あなたは夜明けを作る子どもたち』
透き通った歌声が、静かに会場に響き渡りました。『あなたは夜明けを作る子どもたち』は、岐阜県で作られた教育映画『夜明けの道』の主題歌です。「大人が子どもに残してやれるものは何か」を考えたとき、「今を懸命に生きている子どもたちへ伝えたいこと」が詰まった曲でした。
『緑の季節』
「何が自分にとっての日常なのか、病気や災害が起こって初めて知ることが多い。けれど、見えない日常が見たいと思うこともある」とお話してくださり、“何気ない毎日がとても大事になる”というフレーズが心に残る歌でした。
『明日への手紙』
「だれか人のことを思うときって、どんなときだろう?さびしいときが多いのではないか」「私は身近な人が亡くなった人に歌っているのではないか、と思った。いろいろな聞き方があります。身近な人を思い浮かべながら、きいてください」と、歌ってくださいました。
最後は子供たちが好きなポピュラー曲、『やさしさにつつまれたなら』『世界がひとつになるまで』、そして『みちくさ』です。
『みちくさ』は、10年歌っている曲だそうです。娘さんのことで、とても苦しい思いをされていたときにこの曲を聴き、「あせらない あせらない」という歌詞がとても心に残ったとお話されていました。
「丘につづく径(みち)」さんの歌声とギターの音色はとても美しくのびやかで、会場を包み込むようでした。
幕間には、ユニット結成に至る話や、養護学校の話、また障害を抱えた娘さんの話もしてくださいました。明るい語り口で、つらかったことや苦しかったこと、それらを乗り越えて進んできたことを話してくださり、心にまっすぐに伝わってきました。
コンサートが終わったあと、大きな拍手が起こりました。帰り際には、お客さんから「とってもきれいで、よかったわあ」「いい歌と話聞かせてもらった」というつぶやきが聞こえてきました。
アンケートの感想でも好評でした。
「もっと養護学校の話が聞きたくなりました」「あせらない、あせらないの歌詞が心に響きました」「みちくさという歌には元気付けられました。目の前の子どもたちとまた楽しく過ごせる活力になったようでした」という声をたくさんいただきました。